龍太から茂吉まで
副題は格好をつけてみた。
龍太は飯田龍太。茂吉は斎藤茂吉である。
龍太の句、一月の川一月の谷の中。奥深い山間を抜ける川、一月は水枯れでちょろちょろとしか流れていない。景気は悪いが、寒気の緊張もあって情景はだれていない。
茂吉の歌、最上川逆白波のたつまでに ふぶくゆうべとなりにけるかも。最上川に白い逆波が立つほど、強い吹雪になってきた。川の水が迸ってうねっている。前者は景気の悪い水の流れ、後者は溢れんばかりの大量の水。
尾籠な話で恐縮だが、これが私の排尿の実感のこの一ヶ月の推移だ。
10月初旬まで、私の排泄は龍太だった。どんなにいきんでもちょろちょろ。ところが、10月5日に前立腺肥大部分の除去手術を終えると、茂吉の逆波のごときほとばしりとなった。実に爽快である。青年期の勢いを取り戻した。一回の排尿でかなりの水分が外に出るせいか、夜間のトイレ通いがなくなり熟睡が増えた。手術が窮屈を強いられたため、ずっと施術をうらみがましく思っていたが、ここへ来て思い切って手術に踏み切ったのも正解と考えられるようになった。
来る28日は、退院後の検診となる。予後の進展を主治医はどう評価してくれるか、楽しみだ。
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