元の部下の死

今朝、会社のメールを確かめると、訃報欄に見慣れた名前があった。
18年前に私の部下だった人物だ。当人はまだ40になったかどうかの年齢だから、父上か母上の死亡通知ではないかと思って、メールを開くと当人だったので驚いた。
追っかけるようにかつてのデスクから電話が入り、亡くなった事情を詳しく聞いた。
40歳になったばかりだった。今年の初めに体調を崩し休みをとっていたが、春になり快癒して職場復帰していた。ところが6月に肝臓あたりに痛みを感じて病院に行ったところ
肝臓ガンであることが分った。その後、放射線治療などを施したが、甲斐なく昨日亡くなった。幼い子どもを三人残して逝ったと聞く。本人もどれほど無念であったろう。
彼と仕事をいっしょした頃、私はプロデューサーになったばかりで張り切っていた。新人だったその人物を私はかなり厳しく指導した。福祉の番組のグループだったので、障害をもつ人に寄り添って番組を考えろと口をすっぱくして言ったものだ。
夜、彼も含めて新人三人を連れてよく飲みに行った。終電がなくなり、タクシーで相乗りして我が家へ連れ帰った。3DKの狭い社宅にみんなごろ寝しながら寝たこともある。
その後、私は広島に転勤になりいっしょに仕事する機会はなくなった。
明日夜、四谷の斎場で通夜が営まれる。冥福を祈りに行こう。
年少の訃音入りぬ晩夏かな
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