入院4日目 穏和
すこぶる順調。昨夜は4回ほど目が覚めたが、さほど辛くもなく熟睡も果たした。
朝の回診で、S先生からもそろそろ尿のコントロールを中止しますかねと、声がかかった。畜尿の色もどす黒い赤からファンタグレープのような赤紫色に変わっていた。おそらく膀胱のなかの出血も止まりつつあるのだろう。S先生はナースに午後イチに装置の解除をするよう指示。
午前中は、村上春樹の新刊『職業としての小説家』を読み通す。彼の考える小説作法は、テレビ番組制作と重なる部分があって興味深い。逆にインタビューの仕方などはテレビの手法とはまったく違ってたりして、これもまた面白い。大のヤクルトファンの村上は今年の優勝を今頃喜んでいるのだろうなあとおもいうかべていると、今年度のノーベル賞日本人受賞者が二人目となったとニュースが流れる。このままいけば、文学賞で村上春樹の名前が挙がるのではないだろうか。淡い期待を抱く。
昼食後、膀胱からバルーンを抜く。すっきりした。もはや体には右腕の点滴しかない。何も起こらなければ明後日には退院の予定となる。
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