加賀美幸子アナ
昨夜、アーカイブスを見た。3夜連続で「平和アーカイブス」という特番になっていた。
広島、長崎、敗戦、から60年という節目の8月の重要な番組だ。
司会は、おなじみの加賀美幸子さん。深い内容を実に分りやすい語り口で加賀美さんは番組を進行した。こういう仕事は加賀美さん以外には考えられない。
加賀美さんはNHKの元アナウンサーだが退職されたので現在はフリーの司会者である。
現役時代からよくご一緒したので、つい加賀美アナと私は口走ってしまう。
最近では、2年前に「最期のひばり」でナレーションをお願いした。さすがの語りで、ひばりさんの闘病の姿がありありと浮かび上がった。制作担当者も吹き込みのとき聞き入った。
加賀美さんは理事待遇までなったが、そういう出世欲などまったくもたない人だ。周囲に推す人が多かったということだ。本人は特別扱いされるのを嫌がりアナウンサーの仕事にのみ全力を投球した。仕事の他には関心をもたない人だ。
だが、世間はそういう「人物」を放っておかない。退職後いくつかの公職、要職につかれたが、今またアナウンサーの仕事に励んでいる。あまり知られていないが、加賀美さんはラジオで長年にわたって「源氏物語」を朗読している。おそらくライフワークとなるだろう。
今年の夏は特に多忙であると思ったが、ぜひ今私が作っている「昭和の心を伝えたい」(仮)
の語りをお願いしたいと思い、無理を承知で出演を交渉した。
うれしいことに、応じてくれた。来る15日に、吹き込みをする。
川谷拓三、山田宏臣、大島みち子、――この三人の人生を丁寧に描いていきたい。世の多く人に、こんな美しい生き方をした人がいた、ということを伝えたい。希望が見えにくい時代だからこそ、こういう“熱い”番組を作りたかった。
加賀美さんに読んでもらえること、なにより力強い。
さあ、仕上げの最後の局面に入った。もう一息。
来られた記念にランキングをクリックして行ってくれませんか
人気blogランキング