深夜業務、明けて広島の日
昨日は、朝11時から深夜11時半までの12時間働いた。さすがにこたえる。
誰からも「無理するなよ」と忠告されるのだが、分かっているのだが、ナレーターのスタジオ入りがどうしても午後8時過ぎでないとスケジュールがとれないと泣きが入ると、その予定に合わさざるをえない。ところが本番になると、泣きを入れた当人はまったく意にかいさないから嫌になってしまう。作業の段取りもディレクターまかせで、少しでも早めようという気もない。しかもスタジオが天王洲などという湾岸の外れの遠隔地。帰路のバスはなくタクシーを使用せざるをえないという交通の不便な場所。無駄な出費だと腹立たしい。
20年前は、徹夜が2晩3晩続いても平気だった。むしろ仕事の勲章のように誇っていたのだから、当時の私は始末に負えない。そのまま新宿まで繰り出して、居酒屋、深夜バーと渡り歩いて番組論をぶっていた。徹夜を重ねないといい番組なんて生まれないと嘯いていた。その頃の不摂生が今にたたり、前立腺の肥大に繋がる。
かと言って、現在がまともな暮らしになったかというとそうでもない。通常業務で19時に帰宅しても、夜中の1時2時まで読書にふけっているのだから、けっして健康に留意した日々を送っているわけでもないのだが。
明けて、2015年8月6日。70年目の広島の日。午前8時から原爆記念式典の中継が始まっている。ヒバクシャの平均年齢が今年80歳を越えたとアナウンサーが告げる。高齢化がすすみ、健康のために、今年から会場に大きな日よけのテントが張られることになった。会場にケネディ駐日米大使の顔がある。総理大臣は、こころなしか不機嫌をかこち、苦虫をつぶしたような表情。それにしても市長の平和宣言の言葉の空疎さ、熱のこもらない朗読、なんとかならないのだろうか。とても70年という節目の意義のある式典とは思えない。やはり、式典も形骸化すすみ、人心も離れつつあるのだろうか。
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