近況 だらだら
長い御無沙汰であった。やっと、このブログのゲートまで帰って来ることができた。
ブログから遠のいていた大きな理由は多忙だったこと。だが、本当の理由は2CH中毒にかかっていた。昨年末にアイパッドを購入してから、ネットの付き合いが変わったのだ。それまでブログを書く以外、これといってネットを利用することも流浪することもなかったが、アイパッドを手にしてからは変わった。ネット王国の路地という路地。悪路に難路、山道、隘路、崖道、田んぼ道、林道、海道、抜け道、裏道、迷路。新道から高速道路まで、ありとあらゆるネット道を走り回っていた。特に、悪路はおぞましい魅力にあふれて、その耽溺から身を離すことがなかなかできなかった。
病院の待合で順を待つとき、昼飯のラーメンを待つとき、地下鉄で東京を縦断するとき、魚三で天狗で丸富水産で酒を飲むとき、ついついアイパッドを開いて、「不倫・浮気・離別・復縁・制裁・復讐」という言葉をキイにして、記事を手当たり次第に探った。(世の中には、いろいろな人がいて、合縁奇縁があるものだ・・)。傍から見れば、私は明らかに依存症にかかっていた。何に夢中になっていたかは、別途、稿を改めて記すことにするので、ここでは書かない。
7月尽日。7月は2本の「課外授業」の制作と12月放送予定の4本の企画を立てることで追われた。制作の2本とは、8月14日放送「妖怪ウオッチの生みの親、日野晃博さん」、8月21日放送「音楽クリエイターのヒャダインさん」。現代をリードする若い才能たちだ。今夜の7時からホームページでプロフィールが解禁されるので、ぜひ見てほしい。
企画を立てるのも並大抵でない労力がいった。30社の制作会社に向かって、後期の「課外授業」の企画を4本募集したのだ。そのコンセプトからねらいまで、戦略を書いたニューズレターを作成して配信し、各制作会社の担当者と面談して、当方の意図を懇切に説明することに勤めた。ほっこりした。
大学の授業が3本あった。3日、10日、17日。17日が最終日。前期15回の授業がやっと終わった。毎回出席者200名余り。毎回、授業の最後にコメントペーパーを書いてもらい、それを検分して成績をつけた。週末はずっとそれに追われた。苦労が多かったが、嬉しいこともあった。延べ3000枚のペーパーのなかには秀逸の小論もあった。もっとも心に残ったのは、Sさんが書いた「ドキュメンタリーは出会い」。拙い私の話から、こんな素敵な文章が生まれるとはよもや予想もしなかった。
4度、病院に通った。胃の定期診断、前立腺の診断。加えて、10月に前立腺の手術を予定したため、その予備検査が2度にわたって行われた。毎回、待合で長時間待機することにすっかり疲れた。
7月も半ば過ぎ、「早稲田文学」の市川真人さんからお声がかかった。被爆70年をむかえる広島についての特集に参加しないかということ。時間も少ないなかで不安はあったが、諾の返事をして、企画を練る。最終的に、本年の8月6日のNHKスペシャルを制作した右田プロデューサーに「広島の意味」を問うことにした。8月7日に発売される同号に収録される。
長い夏の半分が終わった。あさってから8月。季語は残暑となるが、炎熱がまだまだ続くはずだ。月末の8月30日には敦賀へ帰って、「戦後70年を考える」という話を、郷土の人たちにする予定が待っている。
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