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巨匠、成瀬巳喜男生誕百年

巨匠、成瀬巳喜男生誕百年_c0048132_18361473.gif
静かなる男、成瀬巳喜男監督

2005年は、映画監督・成瀬巳喜男の生誕100年にあたる。溝口健二・小津安二郎・黒澤明と並び、今なお、世界の映画人からの尊敬を集める成瀬映画。だが、日本では特に若い人たちにはそれほど知られていない。

成瀬巳喜男は東京新宿で刺繍職人の家に生まれた。没落した武家の出で、生活は貧しかったという。幼い頃はひとりで文学全集を読みふけり、いつも小声で訥々と話す少年だった。実兄との会話も隣室では聞こえなかったというエピソードも残っている。
15歳の時、父は車にひき逃げされて死亡。人生が一変する。成績が良かったが進学出来ず、知人のつてで小道具係として松竹蒲田撮影所に入るのだ。映画界は誕生してまもなく、サイレント映画時代のことである。自己主張しない控えめな性格のため、昇進も多くの後輩たちに追い越されていく。監督として独り立ちするには9年の下積みを経なければならなかった。つまり、成瀬という人は静かで、今で言う根暗で、存在の影の薄い人だったのだろう。

作風が似ていた先輩・小津安二郎といつも比較された。成瀬は29歳の時、松竹蒲田を離れPCL(東宝)に移籍する。松竹に小津は二人いらないと言われたのだ。翌、1935年に発表した「妻よ薔薇のやうに」は高い評価を得るが、其の後もまた長く低迷する。
成瀬が映画界の話題をさらうのは、1951年発表の「めし」まで待たなければならい。しかも、「めし」は予定していた監督の代役として登板した作品であった。この16年間、成瀬に何があったのか・・・
スター女優との結婚そして別れ、戦争による「映画法」の制定、国策映画の演出、戦後の混乱等、成瀬の好む静かな世界とは対照的に、時代は大きくうねり続け、彼もまたその時代から逃れることはできなかった。
当時、撮影所近くの安食堂で、いつも一人で杯を傾けるそのうしろ姿がよく見られた。あまりに遣る瀬無く誰が言うでもなく「ヤルセナキオ」というあだ名がついた。

45歳で撮った「めし」で復活した成瀬は次々と人生の細部を照らす「おかあさん」「夫婦」「山の音」「晩菊」「浮雲」「流れる」など珠玉の作品を作っていく。
「浮雲」は親友・小津安二郎に絶賛され、成瀬も、この時ばかりは大変喜んだという。そんな円熟した成瀬の映画を支えたのが、水木洋子、田中澄江という二人の女性シナリオライターである。映画の原点ともいうべきシナリオはどのようにして作られていったのか、また撮影の過程でどのように変化させていったのだろうか・・・成瀬はどの映画の時でも完成した台本を削っていったという。「浮雲」のシナリオの半分は成瀬によって削られていった。
シナリオだけでなく俳優の芝居も余計な演技を嫌い、そぎ落としていく演出だったという。戦前の二枚目スター上原謙は、成瀬演出で新たな境地を切り開くことになる。成瀬の微意意識は「殺ぎ落とし」だ。
成瀬巳喜男は生涯に89本の映画を作った。
その中で、成瀬の向けた眼差しとは・・・女性たちである。戦後のめまぐるしく変わる社会情勢と価値観の中で、不安を抱えながらも生きる女性たちの日常生活を成瀬は描き続けた。其の女たちは運命に翻弄されるも、まるで他人事のようにシラーッと見つめるまなざし。

成瀬は、セリフに頼らず、人物の目線のウゴキで、心理描写やストーリーを展開するという独特の映像手法を作った。このことは、日本では長く評価されないままでいた。ところが
フランスのシネマティークは80年代初めに、成瀬を発見する。
そうだ。成瀬は世界によって発見された存在なのだ。
泉下の成瀬は、今日の評価をどう思っているのだろう。あれほど、シャイな人が、だ。

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by yamato-y | 2005-08-04 18:36 | 登羊亭日乗 | Comments(0)
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