お父さんと一緒
局の西口玄関に昼過ぎになると、母子連れがズラリと並ぶ。
「おかあさんといっしょ」の入場者たちだ。どの子も精一杯着飾っている。
親がこの日のために、頑張ったんだなあと、すこし心が和む。
はしゃぐ子に比べて、若い親たちの、いっぱいいっぱいの顔つきに思わず励ましたくなる。
どの子もどの親も、すごくいい。
今日、その中に、父親に手を引かれた女の子がいた。母たちの中の父一人だから目立つ。
でも、その女の子は父の顔をずっと見ながら、満面の笑みをたたえていた。
お母さんが病気にでもなったのかなあ、それともお母さんはその子と父から離れていったのかなあ、いろいろ詮索してしまう。
でもその女の子の髪はしっかり結えられていた。服装もこざっぱりしていた。お父さんは
白いワイシャツに上着を片手に、片方の手には女の子の手をしっかり握っていた。
ああ、だめだ。最近本当に涙もろい。すぐ眼裏がジーンとしてくる。勝手にその父と子の境遇を想像して、一人で感動してしまうのだ。病み上がりだった本日はなおさらそうだった。
中年のセンチメンタルなんて気色悪いと、自覚しつつ、感動してしまうのだ。
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