熱血青春
8日前に起きた、私の危機(アイデンティティ・クライシス)は、ようやく出口が見えてきた。
不安はあったが、今月も京都の大学へ行ってきた。四月から続けてきた「番組制作」の
授業、今回7月は発表という仕上げの段階だったので休むわけにはいかなかったのだ。
木曜日に教壇に立ったときも、まだ腕が痺れていて不安だった。その前夜、きつい痛みで
ほとんど眠っておらず、新幹線に乗っている間もうつらうつらしていた。
学生たちの4作品はかなりのレベルまで仕上がっていた。8分ほどの見ごたえある内容になっている。
1、 北白川、仏の里、2、パン屋の主人、3、百万遍由来、4、檸檬
金曜日、他の一般学生らを交えての発表会が文学部本館の大講義室で開かれた。
どの作品も力作ぞろいでギャラリーから大きな拍手がわいた。
番組を制作しながらメディアを考察する、前期の「映像メディア論A」は首尾よく終わった。
その夜、打ち上げコンパがあった。学生たちは番組を制作できたことに感動し
興奮していた。各人、感想を述べた。
あるチームのディレクター役が立って発言したときだ。自分が不甲斐ないため良い作品に出来なかったと詫びた。すぐチームメイトが「そんなことはない、よく頑張った」と声をかけると、ディレクターは激して、退席しようとした。
引き止めるものともみあいになり、やがて彼は振り切って出て行った。
他の者を制して、私は彼を追った。すぐつかまえて、往来にあったベンチに座らせた。
どうしたと聞いても答えず俯いたまま。やがて、ポタポタ涙がこぼれて舗道を濡らす。
「いい番組を作りたかったんだ。」と私が言うと、かすかにうなずく。
私は胸が熱くなった。これほどまでに情熱をこめて番組を作っていたことに。…
今の私の危機から、何とか脱したいとこの10日足らずの日々焦り悩んできたが、何か大きな勇気をもらった気がした。
追記
久しぶりにキイボードにさわった。左手1本で打っていて、スムーズにたくさんの内容を記すことがまだできない。少しずつ再開していきます。
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