颱風一過の青空のもと
月曜日、午前中颱風18号が襲来して嵐となり、出勤を躊躇ううちに昼となった。午後1時となった頃から雨はやみ青空が見えた。
とりあえず、本日約束してあった特番打ち合わせの場所変更を遂行。4時にアポを入れていたSプロデューサーに連絡をとってオフィスでの会合を渋谷駅前のファミレスに変更してもらった。
次に一階の玄関ロビーにある郵便受けをのぞくと、目白遊俳倶楽部の会報が届いていた。先月の句会の結果が掲載されてある。ぱらぱらとページを繰ると、兼題「岬・海峡・灯台」の部で天の句に私の名前があるではないか。
岬(タンジョン)をめぐる秋風嫁御寮
金子光晴の詩、「洗面器」からヒントを得た句である。金子の詩とは。
洗面器のなかのさびしい音よ。くれてゆく岬(タンジョン)の雨の碇泊(とまり)
昔から岬といえば、このシンガポールの寂びた風景がアタマにあり、そこをひねってやや明るさを加えたのが拙句だが、同人5人の選をいただいた。少し嬉しい。
弾む心地で、徒歩で白金の明治学院大学のキャンパスに出かける。先週の講義のあとのコメントペーパーを回収するためだ。
歩くこと20分。日差しが強まったか、すっかり汗みずくとなる。キャンパスは嵐の日であったせいか人影はまばら。秋の高い空を背にしたチャペルの塔だけが輝いていた。
午後3時。渋谷ツタやに参上。待ち合わせの4時まで時間がある。久しぶりに映画でも見たいという気分になったので、邦画洋画のフロアーをうろつく。結果、ジョン・カサベテスの「チャイニーズ・ブッキーを殺した男」と周防正行の「終の信託」をレンタル。
やがて約束の時間となり、ツタヤ前の待ち合わせで3人の仲間と落ち合い西武デパート地下のレストランで打ち合わせとなる。
午後6時半。目黒までたどり着き、駅前のマルトミ水産で熱燗。肴はイカのぽっぽ焼き。空きっ腹に酒が沁み、羽化登仙の思い。
それにしても、数ヶ月来続く「不倫フリーク」はまだいっこうに止みそうもない。次々と新しい不倫発覚噺に出会い、一般大衆の深いイマジネーションに心奪われっぱなし。
ところで不倫は英語でもフリン。隣席の同僚が教えてくれた。「fooling around」。
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