美空ひばり17回忌
6月24日は美空ひばりさんの命日。今年は17回忌にあたり、ひばりさんを惜しむ催事が大々的に行われた。
私も、2年前、ひばりさんの最期の日々を追うドキュメンタリーを作ったことがある。
付き人の関口さんの介護日記が発見されたのをきっかけに、闘病した最後の4ヶ月を克明に追ったのだ。
関口さん自身、ひばりさんが亡くなり大混乱のなかで、そのノートもどこへ行ったか分らずじまいだったのが、その年の春見つかったのだ。
間質性肺炎という稀な病気に侵され、激しい痛みに繰り返し襲われたひばりさん。だが、ひばりさんは最後まで歌うことを諦めなかった。その闘志には驚く。
だが一方、ひばりさんは「祈っていた」と思われる。
なくなる1月ほど前に描かれた、フシギな絵がある。
前景は、皿に盛られた、りんご、バナナ、ぶどう。
後景は、ロウソクを灯した4つのランプ
赤く大きなりんごはどうやらひばりさん自身を表しているようだ。バナナは息子の和也くんか。ではぶどうは? 後ろのランプはひばりさんたちを見守る死者を意味するか。4人の故人。父と母、二人の弟、を指すのだろうか。
そして謎の一輪のカーネーション、前景と後景の間に置かれている。ひばりさんは、この絵について何も書き残してもいないし、説明もしていない。
だが、明らかにこの絵には、祈りとしか呼べないものを感じとるのは、私だけであろうか。
いったい、ひばりさんは何を祈っていたのだろう。
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