大磯冬景色
週末に大磯へ戻った。新年に入って続いていた寒さが少し緩んだので、ひとり酒でもゆっくり呑もうと山の家を目指した。2ヶ月ぶりか。大磯の谷風が懐かしい。ツヴァイクの道をダラダラ登る。振り返ると相模湾が鈍色に沈んでいる。冬空の青さに、空を仰いだ。紅葉山の木立が目に入った。
小枝が小枝を呼び、いくつも美しい三角形の空間を空に刻んでいる。冬の木立がこんなに美しいとは知らなかった。冬の山は眠っていて鈍重なものだと思い込んでいたのが少しうらめしい。
夜、ひとりで酒を飲みながら読書。久しぶりに小林信彦の『夢の砦』を読むことにしたのだが面白くなってつい夜更かし。気がつくと午前3時になっていた。途中、驟雨が来て屋根をぽつぽつとやさしく叩いたことは覚えている。
そして今日の日曜。昔の番組資料を整理して、当面必要な資料だけカバンに入れ、家を出た。3時過ぎだというのに空が暮れかかっていた。雨雲でも襲来したのかな。
日曜夕方の東海道線は行楽地から帰る客で混むのだが、やはりまだシーズンオフの冬のせいか、車内にも空席が目立った。
大船で降りて、エキ中の寿司屋で690円の盛り合わせを食す。
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