「砂の器」の新しいバージョン
京極にあるシネマコンプレックスが常宿に近いので、京都へ来ると劇場で映画を見ることが多い。今日も「砂の器」を見た。
むろん、20年前に封切りで見たことがあるし、ビデオでも見ている。
今回の劇場公開は、デジタル処理された最新版ということと、他に食指がすすむような
作品がなかったことによる。つまり、積極的に見たわけではない。
ところが、終わって劇場を出るとき、久しぶりに充実した感動があった。先々週見て
高い評価をあたえた「ミリオンダラー・ベイビー」より、深い感動だった。
この映画、5段階評価の星5つ。
松本清張の原作がおもしろいことは認めるが、何より橋本忍脚本、野村芳太郎監督による映画の作品がすばらしい。絶え間ない映像の波を経時的に受け取る観客は、次第に内部に言い知れない感情を意識する。そのつくりの巧みさに、かつての映画人の力量に驚く。
むろん、すべてが優れているわけでもない。主人公の作曲家のピアノ演奏の形態など、いまの演出であればもっとうまくやるだろう。
意外だったのは、名手川又昂のカメラだ。あの放浪する父と子の情景の美しさは前に見たときと変わらずすごいのだが、ズームやパン、チルトにギクシャクするのをいくつか発見したことだ。あれ、と腰がひけた。しかし、中国山地、山間の地の切り取る風景のすばらしさは追随を許さない。
この映画については、ゆっくり考えることにしよう。今、このブログは出先で打っているから余裕がないのだ。
月に3回、京都へ来るのだが、その都度インターネットをどこでやるか
悩んでいた。たいていは、大学院の研究室の誰かのパソコンのログインを利用させてもらっていたが、何となく気が引けていた。
そして、今日、ホテルそばのヤフーショップを見つけた。会員になった。ここだと、1時間やっても無料ということだ。料金を払って、インターネットショップに行ってもいいのだが、やり方が分からないので逡巡していた。そうしたら、ここを見つけたということだ。
今後のために、記録しておこう。
場所:ビー・ビー・パーク 京都店
河原町三条下がる大黒町 午後14時入店。
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