白川女の気立てのよさ
京都の東山に白川が流れている。この川床は白い花崗岩だ。この石を使って古来より仏像が刻まれてきた。
だから白川沿いの志賀越え道にはにはたくさんの石の地蔵が並ぶ。地蔵谷という地名があるほどだ。
白川には石屋が多い。昔から腕のいい石工を輩出した。
一方、女は花を京都市中に売り歩いた。時には、白川石の小さな塊も手押し車に乗せて売り歩いたそうだ。
これを砕くと白砂ができる。京のお寺はこの白砂を重宝したのだ。
この白川の里の男も女も働きものだ。
父も母も働きに出ると、子供だけが残された。
置いて出る親たちは、子供の息災を願った。そこで白川道の入り口に大きな石の仏がある。
通称、子安観音。親の願いをこめた石仏だ。
白川女はここで、子らの無事を祈ってから、市中へ花を売りに行ったのだろう。
ちなみに白川女はしらかわめと今でも呼ぶ。美しい響きの言葉だ。
今、学生たちと制作している番組の取材の中で、白川石と白川女の話を知った。
6月25日、京都は晴れて暑い。今年の京の梅雨は雨が少ないとか。
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