1週間
アグレッシブな1週間だった。
10日、月曜日に福島へ向かった。午前11時に、駅前で京都のS先生、神戸のY講師と合流。レンタカーを駆って、浜通相馬、南相馬におよそ1時間かけて出た。そこで見た被災地、仮設住宅はちらつく雪のなかで沈んでいた。通行制限は思った以上に解除されていて、われわれは浪江町のフクイチから15キロの地点まで進入することができた。
浪江の無人地帯(ノーマンズランド)は奇妙な風景が広がっていた。外見は現代日本のどこにでもある地方の風景だが、何も動かない。動くものがない。スチル写真のような遅滞感が風景から滲み出ている。田んぼには廃棄物が、処理の手順も決まらないまま積み上げられている。道路のすぐそばの畑には大破したままの貨物トラックが横転したまま。冬の荒天がさらに寒々しい風景を演出している。まさに、タルコフスキーの「ゾーン」だ。
その夜、二本松近郊の岳温泉に一泊。
11日。吾妻連峰を山越えして猪苗代へ。途中、アイスバーンに車輪をとられ危うく蛇行。運転していたY講師は初めての体験にえらくショックを受けていた。
風は冷たいが、湖面が穏やかな猪苗代湖を左に見て、車は会津若松に向かう。
この地では、大河ドラマ「八重の桜」の影響や風評被害などの痕跡を調査した。
ここでY講師は所用のため、神戸へ帰っていく。
その夜、会津近郊の芦の牧温泉の観光ホテルに一泊。源泉かけ流しに惹かれて4回も湯船に入る。
12日、夕刻、帰京。
13日、大橋病院、定期1ヶ月検診。
14日、土曜日。午後6時より中野ゼロホールにて、バレエ「くるみ割り人形」観劇。初めて見るバレエはクリスマスムードたっぷり。見終わって帰路につく。木枯らしが吹いていたが、心穏やかな星月夜。
15日、日曜日。めじろ遊俳クラブの12月句会の日だが、出席不能。午後5時から恵比寿ガーデンホールにて、現代の歌姫と呼び声高い「畠山美由紀」のコンサートを見る。畠山さんは気仙沼の出身。歌のうまさに驚く。
そして、新しい1週間が始まった。今週は三浦投手の「課外授業」の編集試写作業が1日置きに入っている。
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南相馬の現実


会津、芦牧温泉