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カリフォルニアの青い空

明け方のまどろみの中で

 今朝、うっすらと覚めると雨の音がした。
ここ数日、蒸してはいたが雨はなかった。久しぶりの雨だ。
おまけに雨脚がつよい。屋根にたたきつけるような音がする。慌てて起きて、開け放しになっていた窓やベランダのガラス戸を閉めにいった。

寝床にもどり再び眠った。雨は小止みなく降る。まるで川が流れているような雨音。いつまでも脳裏に残る。
夜が白みかけたのであろう。カラスの声が時折する。雨は依然止まない。
再び、夢の世界に戻って行く――。

 15年前、カリフォルニアのバークレーへ大江健三郎さんと行ったことを思い出していた。その町は西海岸の海つまり海抜0㍍からいっきに1500㍍まで隆起した不思議な地形をしている。だから植生も温帯から亜寒帯までさまざまなものがある。気候も変化が激しく、冬は驟雨(にわか雨)が多く、夏や秋は乾く。
大江さんはこの町にある大学UCバークレーに、かつて半年以上滞在して教鞭をとったことがある。レジデントという身分で久しぶりに大学生活を楽しんだ。大学町にあるサルーンで
カリフォルニア名物、マルガリータの味を覚えたという。その馴染みのサルーンで話を聞いた。

冬になると、この町には明け方驟雨がきた。ベッドの中で雨音を聞いていると、大江さんの心はいつも四国の山の中の村へ帰っていった。
四国の家は小田川のほとりにあって川の音を聞きながら大江さんは育った。
小学校の頃であろう。朝早く厨から葱を刻む音がしていた。おおぜいの兄弟姉妹のために、母が起きて朝食の準備をしているのだ。
大江さんの傍らには弟が眠っており、離れて妹が寝ていた。
雨の音か川のせせらぎか、水気を感じた。
(ああ、ぼくはやっと村へ帰ってきたのだ)
大江さんに深々とした懐かしさがこみあげていた。
――そう思い目を覚ますと、カリフォルニアの雨はすっかり上がっていて、青い空ばかりが窓に残っていた。

そう言って、大江さんは楽しそうにマルガリータのグラスの塩を少しなめた。
カリフォルニアの青い空_c0048132_11397.jpg
当時、大江さんは50代。ゴムびきのパーカーを着て軽快に歩いていた。
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by yamato-y | 2005-06-22 11:03 | 魂のこと | Comments(0)
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