暑さ寒さも彼岸まで
目覚めると雨が降っていた。開け放した窓から秋の冷気が忍び込んでいた。半月前まで30度の気温に喘いでいたのに、この涼しさは何としたことか。何時ものことながら季節の移り変りには驚かされる。
昨日、一昨日と続けて映画を鑑賞した。是枝監督の「そして父になる」と園子温監督「地獄でなぜ悪い」の2本。是枝作品は心に沁みた。彼の映画はだんだん分かりやすくなっている。平易というより通俗的になっているといえるだろう。悪いことじゃない。尾野真千子の芝居の深さには感心した。
園作品はまったく心が動かなかった。北野武映画の亜流にしか思えない。テレビの「めちゃイケ」のようなものと思えば納得は一応できるものの、見終わったあとは時間を浪費したような苦いものが残った。
こうして自由に映画を観るのも今の身分のおかげだ。定年後の契約社員としてはノルマを果たすことが先決で、時間の拘束を受けることがない。時にはノルマのために繁忙となることもあるが、自分の時間というのも十分確保できることが楽しい。毎日出勤する必要もないが、半年定期券を購入してあるのが惜しくてつい毎日出かける。昨日は朝一番に赤坂で編集試写を果たした。本日土曜日は、その続きの試写ともう一本新しい試写の連続作業が入っている。
週末になると、つい読書に向かう気持ちが膨らみ書籍を買う癖が収まらない。3つの新書を買った。文春新書『女たちのサバイバル作戦』(上野千鶴子)、岩波新書『県民健康調査の闇』(日野行介)、朝日新書『ニッポンのジレンマ』(開沼博ほか)。なんとか2冊は読み上げたい。
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