壊れた眼鏡で
午前4時目が覚めた。窓を開けて深呼吸の後、瞑想に20分間耽る。
そしてすっきりした頭でこの記事を書いている。
故郷のことを思い出した。教会の幼稚園に通った。牧師が園長先生で、その息子のマサヨシさんが園の同級生だった。その後長く交流するのだがその交わりは淡いものだった。しかしクリスチャンホームに育った私にはかれは戦友に思えてならない。
かといって深い付き合いがあったわけではない。5年ほど前、長く務めた東京の会社を退職して故郷に彼はもどってきた。教会に再び通うになった。そんな時期に京都の授業を終えた私が故郷の母を帰りに訪ねると、日曜日の礼拝で彼と再会することになった。
会ってもそれほど共通の話題があるじゃなし、会話は途切れがちだったがいっしょにいるとどこか懐かしく安心した。
彼は明治学院大学で学んだ。今春から私はその大学で週に一コマ教えるようになった。奇遇だ。キャンパスを行くたびに、彼はこんな美しい学園で青春を過ごしたのだなと羨む気持ちにもなった。
たったこれだけのことだが、深い瞑想のあとに穏やかに脳裏に蘇った懐かしい思い出だ。左のレンズが外れた壊れた眼鏡でこの記事を書いた。朝焼けの向こうから遠雷が聞こえてくる。17歳だけが青春じゃないぜ。
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