今は五輪より水の禍をどうするかだ
ネットのニュースが報じている文言にショックを受けた。
《BBCは、コンサルタントのミクル・シュナイダー氏やウッズホール海洋研究所のケン・ベッセラー氏ら専門家の意見として、実態は、東電や日本政府に「信じさせられていたよりもずっとひどい」可能性があると示唆した。》
海外のメディアがフクイチに集まり、その動きを逐一報道している。ところが国内メディアはニュースのオーダーでもトップに置かず、このニュースの重さをほとんど無視しているのはなぜか。政府は本気でこの問題に取り組んでいるのだろうか。
タンクだけでなく、山側から襲って来る地下水の汚染、使用済み核燃料棒を保管しているプールの汚染といくつもの困難が重なってきているという状況をほとんど、国民の目に届いていない。
こんななかで、もし東京五輪が決まれば、そちらへ目を向けさせられ、本当の危機を見失うことになる。今こそ68年前の広島長崎を思い出さなくてならない。原発事故を天災として捉えてはならない。明らかに人災だ。その禍を阻止することも人の手で行う必要がある。やり過ごせばそのうちにストロンチウムなど放射性物質が減衰するなどないのだから、対策を東電に任せず政府が前に出て、方途を考えるべきではないか。
かといって、あのフクイチ事故のときに空回りして現場を混乱させたカン総理のような差配でなく、海外の専門家の支援もあおいで、当面の危機をなんとか縮小する努力をしてほしい。くれぐれも東京五輪実現などのお祭りで話をそらさないように。
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