W・ブレイクの画のような
ふだん見る夢とは明らかに違う夢を明け方にみた。
― 私はどこか東欧の国いた。イスラムの匂いもあった。というのは、
女たちがブルカのような黒い布で顔を包んでいたから。そこは女たち特に老婆が
たくさんいた。その顔には深い皺が刻まれていた。子どもを連れた女はいたが、若い
女はいない。男の姿はほとんど見なかった。数人の役人がいた気配だけは感じたが。
その地方の山間部に宗教施設があり、そこでは老婆ばかりいた。
トイレに行くと男女の区別がなく(あったかもしれないが)私が用をたしていると
にこっと笑って老婆たちがどんどん入ってきた。一人や二人でない。
パンが配られて私は漫然と食べた。あいさつを交わすことに戸惑いがある。老婆と抱き合って頬に唇をあてるのだが、そこには深い皺がある。別に嫌悪するわけではないが、キスのあいさつに抵抗があるのだ。
宗教施設には治療する機械がずらりと並んでいる。その一角を朝から晩まで私および私のグループは占有していて、体を治療している。
巌のドームのような空間に一日中身を横たえると、つま先から頭まですっかり私は癒されている。
その施設を終日私および私のチームが占拠しているので、利用したくてもできない人が増えてくる。みんな待っている。
中央から来た高級役人のような人物から「あの機械を使用して、全部を治す必要はないのでは」とやんわり諌められる。「悪い部分だけを治すだけでもいいのだ」と忠告され、なるほどと私は納得する。腕の部位だけを取り出して、ぐるりと回して治すことにする。
・・・こんな夢を見たのだ。
昨夜、サンケイスポーツのMさんと情報交換したとき、Mさんの急死した友人の話題となった。
Mさんの目の前で倒れ、4日後にその人は亡くなったという。その直後、Mさんはその人の気配を感じたという。そばにいる、と実感したのだ。まったくオカルトと無縁なMさんは、
その体験以来、世界を見る眼が一変したと告白した。
それを聞いて、私も久しぶりにスピリチュアルな話題を口にした。これの影響から、フシギな夢を見たのだろうか。――
今朝のような夢はここ1、2年見たことがなかったので、新鮮な驚きがあった。朝の薄闇の中で、私は急いでメモをとった。
この夢で出現した治療施設は、ウィリアム・ブレイクの画にあったものとよく似ていた。
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