夏風邪をひいた
この週末は映画を見る以外一度も家を出なかった。金曜日の夜に窓を開けたままで眠り寝冷えして風邪をひいたのだ。小さな咳がしつこく続いた。コンタックを飲んでおとなしくしていた。読書にふけったかというと、堅い本は一つもなくせいぜい別役実の『東京放浪記』やブルボン小林の『マンガホニャララ ロワイヤル』などをポツポツ読んだ。テレビも見るべきものはほとんどなく寂しい週末であった。
蒸し暑いので外気を入れようとすると、身体が冷え小咳が続く。じっとしていると汗が額に噴き出してくる。鼻もつまり鬱陶しいことこのうえもなかった。今も身体がやや怠い。
なだいなださんが亡くなった。84歳だった。先月の「中央公論」に「人生の終楽章だからこそ"逃げずに"生きたい」という文章を寄せられていて感銘していたから、この突然の死は思いもかけずという面と覚悟の終末という面がある。なださんは、胃ろうだとか、意識のなくなった人間に栄養補給することなどまったく意味のないことと書いていておおいに共感した。死んでいく身だから不甲斐ない政治や社会のことなど放っておけるかというとそうもいかないと、今の表層の政治を批判している。まさに「鶴の一声 」ではないか。
来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれませんか
人気blogランキング