心亡ぼすことなく
春の初めに予想されたこととはいえ、多忙がこれほどにまでなるとは思わなかった。
とにかく忙しい。一日に予定が2つ以上入ってくる。課外授業の打ち合わせないしは作業が必ずある。それ以外に「知の逆転」という教養番組2本の打ち合わせ、2つの大学の授業、講演の依頼とスケジュールは目白押しとなる。
合間を縫って、映画、ビデオ、芝居、アートの鑑賞をやらかそうとするのだから、時間はいくらあっても足らない。夜は10時には眠りについている。くたくたで9時を過ぎるとまぶたが重くなる。体のあちこちが重い。
しかし正念場は6月。ここにあらゆる作業が折り重なるのだ。とにかく健康を損なうことなくつつがなくこの月を通過したい。
忙しいとは心亡ぼすと書くが、けっしてそういうことにならないよう自制しよう。
収穫の秋には笑顔でこの繁忙期を振り返ることができるようにしたい。
サヘル・ローズさんの「課外授業」が出来上がりつつある。
サヘルさんの人生は数奇に満ちている。イラン・イラク戦争の空爆によって12人の兄弟姉妹を失い両親を奪われた。小学生のとき知人を頼って、養母とともに日本へやってきた。貧困、孤児、外国人という境遇のため辛い半生を送ることになったが、不屈の努力で現在のタレントの地位を獲得する。
その彼女の生き方を母校である港区の小学校で授業をした。題して、「私を生かしてきた理由」。とても感動的な授業だ。この記録(ドキュメント)の編集もようやく終わりに近づき、番組がようやく形になりつつある。明日はナレーションを入れて、テロップを加えて仕上げとなる。ナレーターはうまいと定評の女優中島朋子さんだ。
サヘルさんの純粋な魂が弾けるような素敵な番組に仕上げたい。
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