超繁忙
契約で仕事をすると聞いていたから、簡便な業態だろうと高をくくっていたらとんでもない。「課外授業」という看板番組の新作を1本をのぞいてほぼ全作担当することになった(らしい)。
現在、新年度の4月第1週の「作品」が編集の最後の局面にある。
新年度から「課外授業・ようこそ先輩」は毎週金曜日の夜7時25分からEテレで放送される。
4月5日は特番で4月12日とあわせて1つの作品となる。今回の先輩は、作家の林真理子さん。母校は山梨県の鄙びた学校だ。テーマは、「妄想は未来のトビラ」。いかにも林さんらしい。この前編は、林さんの少女時代の妄想体験を開陳しながら、いかに妄想が自分を救ってくれたかを、林スタイルで語る。この段階では生徒たちはまだオトナシイ。
続いて、テキストとして「シンデレラ」が提示され、みんな勝手にこの物語の妄想にふけろうと声をかけると、最初はおずおずと、やがてしゃりしゃりと、最後にばりばりと生徒たちは発言していくのだ。この変容は見ものである。というか、林さんは教員免許をもっているそうだが、実に教師として見事な仕切りを見せてくれる。こうして第1夜は終了。第2夜では、妄想はさらにヒートアップして、「10年後」を幻視することを、林さんがこどもたちに薦める。そこで妄想してきた10年後のシンデレラの境遇。生徒たちは実にはつらつと豊かな妄想を披露してくれるのだ。このあたりはぜひごらんください。
ということで前編後編の「課外授業」の最終編集に関わりながら、4月後半の「セバスチャン増田」さんの授業の準備にも追われている。増田さんはあのきゃりーぱみゅぱみゅのアートプロデューサーで、今もっとものっているアーチストのひとりだ。テーマは「カワイイ」。小学校の味気ない校舎の風景がどんなふうにカワイクなるのだろうか。早くその実施を見てみたい。
さらにこれだけですまない。5月の出演を2人早く決めなくてはいけない。ひとりは元プロ野球選手、もうひとりは作曲家。この人たちの授業案をしっかり立てたうえで、学校側の交渉に早く入っていかないといけない状況にある。とてつもなく忙しく、この数日、ブログに向かうことなど叶いもしなかった。
とそこへ、夏の特集が飛び込んできた。チョムスキーやワトソンなど名だたる頭脳が語る文明論の番組をプロデュースしろというオーダー。どういうことだ。退職して契約仕事になったというのに、多忙さは現役時代以上となっている。
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