夜のキャンパス
昨日はよく歩いた。朝一番に大橋の大学病院で定期診断を受けたあと、池尻から神南のオフィスまでおよそ20分。午後3時には打ち合わせで神谷町のホテルオークラそばのマンションまで六本木からの往復30分。最後に、白金の大学へ9時にうかがって、H先生から4月から始める授業のシラバスの書き方を教わって、帰路は高輪をまわって目黒まで20分歩いた。こうやって書き出してみるとわずか1時間少ししか歩いていないようだが、実感としては20キロほど歩いた気がする。
今朝、目が覚めると肩と腿が張っていたのは、坂道をバッグ二つかかえて登ったからではないだろうか。池尻の大坂、飯倉の坂、そして白金の坂。
白金の大学はミッションスクールだから、夜の風景は礼拝堂などが照明されて格別に美しい。午後9時過ぎになると、人けが途絶えて静まりかえったキャンパスに寒気がみなぎり美しさがきわだっていた。それにしても驚いたのは、大学の周りに飲食店がほとんど見当たらないことだ。京都の大学の場合、キャンパスのある百万遍界隈には学生相手の安い飲み屋が軒を連ねていたが、白金の場合ほとんどない。
H先生にその不満をもらすと、「ここは地代が高いから、学生相手の店ではやっていけないのです」と言う返事。コンパとか打ち上げは五反田や品川まで遠出することが多いそうだ。
さて、今執筆している論文も最後の佳境に入った。一応、大筋は終わりまで書ききったが、中身の情報やデータが間違っていないかチェックしなくてはならない。今度の3連休でだいたいの目途を付けようと考えてはいる。
さて、昨夜寝る前に、福田和也、柳美里の『響くものと流れるもの』を読んだ。パンクな二人と噂には聞いていたが、こういう裏返ったような友情もあるものだとあっけにとられた。小森陽一や川村湊のいんちきくさい、浅田彰や柄谷行人のつまらない、という言辞がぽんぽん飛び交う二人の対論。えー、これはいつの本だと、奥付を見ると、2002年とある。
如是我聞 福島原発のあの土地は戦前軍の飛行場だった。敗戦と同時に、ある人物が払い下げを受けて安く手にいれた。その後、原発立地ということで高く売りぬいた。
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