みちのくは雪か
今年は雪が多いそうだ。昨日の日曜日、アルプスの遭難のニュースが相次いだ。剣岳でも大阪の山岳会のメンバーの安否が案じられていたが、あの険しい山を厳冬に登るということに驚いた。
世田谷文学館から催事のニューズレターが届いていた。2月2日から「帰ってきた寺山修司」展が開かれるということで、関連記事が出ている。この文学館自身が収蔵している寺山の品々のなかに創作ノートがある。そのなかに、寺山が気になった俳句、短歌、詩の断片がメモされている。山川蝉夫という人の句
六つで死んでいまも押入れで泣く弟
いかにも寺山好みの句だが、山川蝉夫という名前は知らない。誰だろうと思うと、種明かしがあって高柳重信とある。なるほど、それなら分かる。高柳だったら、これぐらいの句を作るだろう。この句を噛みしめていたら、雪のみちのくへ行ってみたくなった。
北上線に乗って、和賀村のほうへ行ってみたい。雪がほとほと降る山あいを歩いてみたい。
寺山ノートにもうひとつ見つけた短歌
われの子をみごもるためにあかきあかき夕雲が空を占めはじめをり
小野興二郎と作者名がある。
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