古本市
日曜日。 今にも雨が来そうな昼下がり神保町へ出かけた。第53回 東京名物神田古本まつりが昨日の土曜日から始まっていた。参加店:約100店舗、出品点数:のべ100万冊余という国内最大規模の古書市だ。
目黒から都営三田線一本で神保町に着く。地上にあがると、学士会館前となり、そこから神保町交差点までは指呼の間。めざして行くと、歩道には沢山の書籍ワゴンが出ている。
スズラン通りにはおよそ80ほどの出版社のブースが並んでいた。どうやら各社で売れ残った書籍を販売していると思われる。各社とも台所は相当厳しいのだろう。定価の半額、ときには15㌫で売りに出している。青弓社のブースで『戦死者のゆくえ〜語りと表象から』が破格の安値だったので購入。
どんより曇った空から今にも雨が落ちてきそう。早めに見て回らないとワゴンは撤収されるかもしれない。大急ぎで見て回り、購入したのは日本エディタースクール発行の「本の知識」。前から、本の作りについての説明を読みたいと願っていたが、本書はぴったりのブックレット。
ワゴン店で得るものはそれほどない。むしろ神保町から小川町にかけての店舗で祭り協賛で普段より10~15%ほど割り引いているなかに掘り出し物があるような気がした。
昭森社『詩集 悲歌』黒田三郎。新潮社『あぢさい供養頌〜わが泉鏡花』村松定孝。旺文社『高野聖・歌行燈』泉鏡花、河出書房新社『暗い流れ』和田芳恵。新潮社『ちはやふる奥の細道』小林信彦。青弓社『戦死者のゆくえ〜語りと表象から』川村邦光編著。筑摩書房『エリオット』深瀬基寛。
このなかで、最も高値は黒田三郎の『詩集 悲歌』。珍しい、この詩人晩年の小さな詩集で、薄い書籍にもかかわらず1千円した。それ以外は、300円からせいぜい500円まで。
この日使った額は3000円弱に満たない。
帰りの電車で、小林信彦の『ちはやふる奥の細道』をがつがつ読んだ。
夜9時からのNスペ「日本の家電の逆襲」。2夜連続のシリーズ。土曜日のほうが面白いと思った。
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