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こんな俳人がいたんだ

現代俳人の備忘記

平成21年に角川選書として出された、宇多喜代子の『名句十二か月』は名著だ。
近代のいわゆる大家たちの作品だけでなく、むしろ各結社のなかの名人と呼ばれた俳句巧者の名句が周到に選ばれ、その句としての立派さを平明な言葉で解き明かしている。かつ俳界の消息についてもかなり深いところまで詳らかにしている。後学のために、数人の俳人の名前と作品を記録しておこうと思った。

[鷹の鶏二]と異名を取った橋本鶏二。鷹の季語は五月か。
鷹の巣や大虚に澄める日一つ
鳥のうちの鷹に生まれし汝かな

近年、伝記が出版されて話題となった、鈴木しづ子。彼女の句作が旺盛だった時代はオンリーなどという言葉が生きていた頃だ。
黒人と踊る手先やさくら散る
夏みかん酸っぱしいまさら純潔など

九州の、杉田久女の流れにある久保より江。女流俳人の魁(さきがけ)といえる。久女の磁力が凄かったのか、より江自身が優れていたか。掲句のなかの「の」のうまさに唖然。
猫の子のもらはれて行く袂かな

無季俳句の妙手、林田紀音夫。
黄の青の赤の雨傘誰から死ぬ
いろいろな人がいて、誰から死んでもおかしくなかったよあの時代は、と紀音夫は怒っている。
青ぞらのけふあり昨日菊棄てし
昭和23年の作。この時代になって、日本人は戦争を対象化できるようになったのだろうか。私の生まれた年だ。大正13年生まれの紀音夫は中国戦線に連れていかれ、現地で敗戦をむかえている。戦後、結核を病む。厳しい人生のように見えたが、74歳まで生き抜いた。

 日野草城門下の片山桃史。南方で戦死。戦争俳句に佳作を残した。若くして死んだ桃史の跡を宇多は10年かけて追って、家集を編んだ。宇多は桃史の何に惹かれたか聞いてみたい。
一斉に死者が雷雨を駆け上る
兵隊の町に雪ふり手紙くる
千人針はづして母よ湯が熱き
 最初の「一斉に」の句は、彼がマラリアでニューギニアで戦病死したことを思い起こすとただならぬものを感じる。

桃史と同じころに「旗艦」で活躍した女流俳人、藤木清子。
戦死せり三十二枚の歯をそろへ
永久歯が立派にそろう若者が死ななければならない不条理。これも銃後にあって、戦争を憎んでいる。

俳誌「河」の同人で四十六歳で死去した猪口節子。
去年の実を重たく桐の咲きにけり
死なば石ひとつ戴くさくら東風
夭死といいたい年代で人生を終えた節子。ものを見る眼(写生)は深い。

昭和の一茶と虚子から呼ばれた森川暁水。
夜濯(よすすぎ)のざあざあ水を流しけり

福永耕二は昭和五十五年に死。「馬酔木」同人か。
雲青嶺母あるかぎりわが故郷

飯島晴子、六十六歳のときの作品。
蛍の夜老い放題に老いんとす

次の句は無季俳句の名作。が、炎熱に畳が焼ける八月の句とも読める。成瀬巳喜男の「浮雲」のようなドラマを感じさせる。作者は火渡周平。
セレベスに女捨てきし畳かな

同じ無季俳句。神生彩史(かみおさいし)の昭和24年の作品。
抽斗の国旗しづかにはためけり
軍国主義が滅んで4年後。余儀なく蔵匿された国旗の小さな抵抗。

俳誌「風」の同人、川口重美。未亡人と心中して、若くして死んだ。何があったのかと好奇心を煽る重美の人生。だが、作風は手堅い。
秋風のかかる香かつて希望ありき
渡り鳥はるかなるとき光りけり

長谷川秋子も喘息発作のため、46歳で亡くなった。
天命は天にあづけて鴛鴦流る

病苦の果てに夭折したと、宇多が記す斎藤空華。
露の上月光日光とかはるかな

浅香甲陽はハンセン病のため失明、失声。昭和24年、死去。
露の中瞼にぬくき日の光

高篤三は昭和20年3月10日の大空襲で死んだ。
浅草は風の中なる十三夜

札幌生まれの寺田京子は、17歳で胸部疾患となり54歳で病没した。
末枯やねむりのなかに生理くる
未婚一生洗ひし足袋が合掌す

宇多の著作から句を抜き、作者を記述した後、ネットで調べるとぞくぞくと情報が集まる。改めて現代の恩恵に感謝する。
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by yamato-y | 2012-10-05 07:39 | Comments(0)
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