雨があがった今朝の秋
日が差してくると蒸し暑くなった。せっかくの昨晩の雨が甲斐なしだ。9月も半ばを過ぎたというのに暑い。まだ気温は30度を切らない。とは言うものの、時折そよと吹いてくる風はすっかり秋だ。先週までのじりじりする陽射しは消え、体の端のほうで涼んでいる部分がたしかにある。
昨夜は断続的に土砂降り。屋根をたたく雨音が大きかった。久しぶりの大雨。東京地方は降ってないようだったが、ここ大磯は本格的な雨となった。慌てて、屋上の換気窓をしめたり洗濯物をとりこんだりした(大磯の家には私以外誰もいない)。
雨で気温が下がって、1階の勉強部屋の居心地がよくなった。午後7時、昼間刈り込んだ庭を眺めながら、ちびちびウィスキーを飲みはじめる。一人きりの休日の夜も悪くない。自堕落に読書したりテレビを見たり。誰からも文句を言われない。
それにしても、夏の植生は成長が著しい。わずか半月あまりで庭は草ぼうぼうになっていた。背の高いあわだち草があちこちに伸び、桃の木のそばに見たこともない野生の若木が勢力を伸ばしている。地面の黒い土はいっさい見えない。野草の大団円。庭という体をなさないほど荒々しい。「退治してやる」。正義感が突然むくむくと持ち上がり、鎌と軍手を手にして草いきれに挑んだ。夢中になったらしい。
・・・気がつくと大汗をかいて肩で息する始末。立ち上がろうとした途端ふらりと貧血。(いかん、このままでは血圧が上昇する)。
わが身を取り戻す。草退治にわれを忘れていたのだ。体を起こして庭を眺めると、憎たらしいあわだち草はすべてなぎ倒されてある。野生の威張った木も小枝を取り払われ丸裸。下草もおおよそは除去されてあった。逆上した私が大魔神となって荒地と格闘したのだ。ちょっぴり満足。
だが喜んでばかりもいられない。来年になれば、こういう日が毎日続くのだから。偶にだったらいいが、これが毎日としたらどうだろう。退屈しないですむだろうか。我が家の庭回りなど半月もすれば直ぐ処理ができる。残りの1年300日は何をするか、するべきか。
「小人閑居して不善をなす」という格言が私を脅す。暇が出来ると、気に病まなくてもいいことまで悩んでくよくよしたりするのではないか。
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