ワクワクするドラマが見たい
あるドラマ関係者が「冬のソナタ」は10年前の作品だと言い放った。あんなご都合主義や
大袈裟な感情表現は古いと言うのだ。
ふうん、では現代の日本のドラマがなぜ、大人の女性の心をとれないのか教えてほしいものだ。しかも、昨今話題になったドラマと言えば、去年の「白い巨塔」今年の「黒革の手帖」とリバイバルじゃないか。
日本の役者の芝居が、自然だというのだろうか。いかにもその辺にいそうな
人物のドラマを視聴者は見たがっているだろうか。そういう芝居をナチュラルとし、それがドラマの進化した形といえるのだろうか。
制作の現場で煮詰まっていることが起きはじめている。
「ワヌキ」という言葉をドラマの人から聞いた。話抜きの意味である。
連続ドラマの場合、1話、2話、~10話とある。経費とスケジュールを節約するために、同一人物の出演する場面はかためて撮るのだ。
例えば、役者Aが犯人役で、崖の上で芝居するものが、1話、2話、3話とそれぞれあるとする。その都度撮っていると、経費もかかるしスケジュールのやりくりも大変だ。
そこで、一度にその部分を撮りだめしておくわけだ。話を抜いて撮るからワヌキ。
ユン・ソクホ監督は、俳優の気持ちをナチュラルにするため、時間とお金がかかるが、
順撮りをやっていったと聞く。韓国では強行軍でドラマ撮影するのは日常茶飯。寝不足になっても、必死でロケを敢行する。そういう情熱を、視聴者は画面から感じたのではないだろうか。
といっても、「冬のソナタ」以降たくさんの韓国ドラマが流入してきたが、玉石混交と言った感があるのも事実。
私自身「冬のソナタ」以上のものに、その後出会わないのが残念だ。
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