定年再出発 |
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七夕、再会の日
2012年7月7日、土曜日。京都地方は晴れ。昨夜の土砂降りとうって変わって晴れたものの湿度が高い。京都特有の蒸し暑さだ。本日夜は大阪の北新地で、京大の私の関わっている二十世紀学研究室の同窓会が行われる。S先生から出席しませんかと誘われ、喜んでいそいそと出かけることにした。会が開かれるのは午後7時。それまでたっぷり時間がある。 ホテルに荷物を預けて宇治に行ってみることにした。 京阪電車を利用するのが一番の近道。まず祇園四条の駅まで行って切符を購入。料金が300円と聞いて、意外に近傍なのだと知る。 京都から宇治まで直接の接続はない。途中、中書島で京阪本線から支線に乗り換えるのだ。特急に乗ると、祇園四条から中書島まであっというまに着く。そこで宇治線に乗り換え7つほどの駅を越えて行くと終点。現地に入るのにかかったのはホテルを出てわずか40分。 土曜日で晴れあがったこともあってか、午前中にもかかわらず平等院へ向かう観光客の数が多い。宇治川をわたって、藤原頼通の別業に入る。表門から玉砂利を踏んで前栽をぬけると広大な敷地が広がる。船遊びも出来そうな大きな池を前に平等院鳳凰堂が建っている。10円玉に刻まれた流麗な寝殿作りだ。往時の朱や丹などの色彩は疾っくに剝げ落ちているが、その姿は美しい。シンメトリーの美しさが露になっている。 ちょうど蓮の花の季節で、阿字池には白とピンクの蓮の花があちこちに咲き誇っていた。極楽浄土か。 次に、源氏物語ミュージアムへ向かった。対岸の丘にあるので、ぶらぶら歩きで20分。住宅街の奥まったところに、その博物館はあった。入場料が500円というのは、これといった文化財があるわけでもないのに高い。案の定、見せられたのはハイビジョン映像の源氏物語あらすじとか「浮舟」「橋姫」の短編映画ばかりで、実物はほとんどなかった。これでは渋谷のデパ―ト展示と変わらない。 帰路はさわらびの道という宇治川沿いのプロムナードをそぞろ歩く。宇治神社、宇治上神社、橋寺を見て回り、駅に向かった。 阪急電車で、四条河原町から大阪梅田に出た。今夜の同窓会は開始が7時だからおそらくお開きまでいれば、最終の新幹線にはまにあわないだろう。東京へ戻るのは難しかろうと予測して、梅田新道あたりでホテルを探す。 夜6時半。ホテルを出て、待ち合わせの東西線北新地駅をめざす。1970年代前半、私はこの街で働いていた。地下街もふくめて、キタをくまなく歩き回ったものだ。当時、阪神デパート裏はまだ開発の手が入らず、つぶれかけた戦前のビルがぼんやり建っていた。やがて80年が近づくにつれて、大阪の街にも新しいビルや新しい施設、店舗が増えていった。街には活気があった。 久しぶりに見た大阪はうらぶれていた。キタの街も下品なネオンだらけの街になっていた。私の梅田ではなくなっていた。 午後7時。かつての学生諸君がぞくぞくと姿を現す。みな、あの頃と違って、社会人としての慇懃さをどことなく身につけている。だが、笑うと懐かしい若者の顔にもどる。 教師になりたいと願ってなれなかった私にとって、この二十世紀学研究室の卒業生は唯一の「教え子」にあたる。「先生、お久しぶりです」と声をかけてくれたのがなにより嬉しかった。 総勢11名。S先生と私をのぞくと学生諸君は9名。うち一人は東京から駆けつけていた。卒業して4、5年、もっとも懐かしさが募る時期だ。女子が4人も参加した。 思い出話から、現在の仕事の話に話題がうつった。一同おどろくほど職場の悩みをかかえていた。特に女子は、不当な差別、パワハラに苦しんでいることが話の端々から見えた。接待などで同僚が裸踊りを刷るときなど正視に堪えない。どう対応していいか分からないと、女子の生き方が苦しいことをうちあけてくれた人もいた。 それでも、昔の仲間と再会できたことは嬉しかったようだ。みな別れるとき、良い顔をしていた。 数年後、また会えるといいなと思った。 来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれませんか
by yamato-y
| 2012-07-09 00:05
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