梅雨入りしたツヴァイクの道
久しぶりにツヴァイク道を入っていくと、あちこちに立て札がある。「いのしし用の網をしかけてあるので注意」というようなことが書かれてある。
どうやら、春先に見かけた大型の猪が頻繁に出没するようになり、繁茂していた下草をすっかり刈り取って丸裸の野原にしたようだ。露出した地肌に網がうっすらとかかっている。
夕方、日がかげったあとに、山道を下っていると、いささか薄気味悪い。ひょいと、行く手に猪が今にも現れてきそうだ。
大磯の書架にあった工藤敏樹の本を久しぶりに手にとって読み始めると、止まらない。
工藤さんのシナリオのコメント部分を声に出して読んだ。
今、画策している企画は、工藤さんが切り開いてきた茨の道の、イラクサのようなもの。
果たして、こういう進みゆきでいいのであろうか。
ツヴァイク道に、一叢の紫陽花があって、梅雨の晴れ間の光を浴びて美しい。その背中にうっすらと江ノ島が浮かんでいた。
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