霧立つ
今日から関西へ行く。2日間、学生たちに映像の仕組みを教える。今年もまたメディア論の授業が始まる。
母が生きていた頃は、この授業の帰りの日曜日に敦賀へ寄って一晩過ごしたものだ。その習慣も2年前で終わった。今では、京都単純往復。
ただ今、午前5時。あと2時間したら朝食をとって、品川の駅に駆けつけて、新幹線に乗り込み、昼前には京都百万遍に立つ。
まもなく5月だというのに、雨模様の日が多い。京都もそうなのだろうか。青紅葉の季節は晴れ渡ることが望ましいのだが、そうもいかない。
昨夜、9時頃、長崎の知人から電話があった。職を退くので、そのお祝いにみんなで集まって宴会をしているという。20年前の遊び友だちである私を一同が懐かしがって電話をくれたのだ。ありがたいやら悔しいやら。そこへ駆けつけて混じることができないことが歯がゆい。驚いたのは、その仲間たちはもう80歳に近い年齢になっていたことだ。
朝鳥が鳴いている。うす霧がだんだん晴れてきた。目黒の高台でも霧がかかることがあるのだ。
このところ多忙な日が続いて、体が少し疲れていた。この関西行きはすこし本でも読んでのんびりしようと思う。水村美苗の新作『母の遺産』を持って行くつもり。パソコンも携帯用の小さいものをバッグに入れる。ひさしぶりにS先生とお会いして、学問の世界のことを教えていただくことを楽しみにしている。こんな心境にある私というのは老境に入ったのかしらむ。
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