職場のおわりどき
6時を回ると、退社の準備を始める者もいる。数年前勤務がフレックス制になってから、各自ばらばらの勤務時間に変わった。こうなると、個人主義に職場はなるから、連れ立って飲みに行くようなことも減った。
一方、勤務がまだ終わっていない者は、外国へ国際電話をいれたり、せっせとパソコンを打ったりする。職場がわさわさしている。
私はといえば、一区切りがついたから、帰ろうかと思って机のうえのものを片付けていたら、先月買った、平松洋子の『なつかしいひと』が積読のなかから出てきた。手にとってぱらぱらと読む。「夏の日の悅ちゃん」と「ツー・ストライク、ノー・ボール」という文章をさらさらと読んだ。読み終えて、じんと来た。平松に期待したそのものがしっかり私のなかに生まれている。
7時から、東急ハンズ前の居酒屋でささやかな打ち上げがある。玉木宏さんのドキュメントが好評のうちに無事放送を終えたことを祝して、関係者が集まる。
玉木さん本人は前からの予定があるので、やむなく欠席で、編集のS君は今広島で仕事をしているからあやはり欠席。打ち上げは7時に始めて、9時終了の予定だ。今回の番組の苦労話でもするのかな。
番組を送り出したあとの打ち上げというのは、なんだか大きな荷物を宅急便に出したような軽い虚脱感がある。今年に入って、この「裸にしたい男」がもっとも大きな作品だったから、気のぬけ方も大きい。
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しかし、よくこんな大雪をかき分けながら玉木さんも登ったものだ。