しぶやさんの歌
昨日も一昨日も仕事だった。下町紀行の5本の15分番組全部を結局監修することになったのだ。
4本までは取材も順調にすすんだのだが、ラストで難破した。ネタが足らない。だから、ここ2、3日はジタバタした。
そういうときに、大先輩の訃報が飛び込んで来る。同じ広島勤務をしたドキュメンタリストで、テレビ史に残るようないい仕事をした人。その人の葬儀のことやあれこれを知りたいと思うが、情報を聞くだけで、精一杯という多忙が続いた。
そこへ、25年以上会っていない川池聡先生から連絡があって、22日に西荻窪のライブハウスで渋谷毅サンのコンサートがあるから来ないかと誘いをうけた。川池先生は渋谷さんのお兄さんで、かつてラジオ音楽教室で講師をしていたことがある。その頃の付き合いだからもう30年前のことだ。お互いの消息が分かったのが先月のこと。一度会いたいねといっていたので、再会を渋谷さんの音楽会にしたのだ。その再会には、もうひとり、私の敬愛する先輩Yさんもいっしょだ。
ということで、寒さがぶりかえした昨夜。西荻の駅に待ち合わせて、ライブハウスあけたの店へ行った。
渋谷さんは私が音楽番組を担当していた頃から名前だけは聞いていた。ジャズの演奏家だが、子供の歌も作る。その歌がめっぽう可愛く楽しい。「北風小僧の寒太郎」で有名な福田和禾子さんの芸大時代の仲間で、伝説だけは知っていた。その渋谷さんのこども歌だけのコンサートがあけたの店であった。会場は30人ほどのファンでぎっしり。8時半に始まって10時半に終わった。
あしたのあしたのまたあした
くじらのとけい
雨だれピチカート
雪はこどもに降ってくる
あっちこっちたまご
おおきいてちいさいて
ちょっとまってふゆ!
ふゆっていいな
あやとり
さるが木からおっこちた
ぼくのミックスジュース
ふたりでひとつ
こういうこども歌がおよそ30曲。途中一度の休憩をはさんで2時間びっしり。渋谷さんの老人化したおしゃべりを耳にし、美しいこどもうたを聴いていると陶然とした。「ちょんまげマーチ」では思わず声をあわせて口ずさんだ。
久しぶりにカルチャーショックを受けて、この文章がまとまらない。
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