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ツネゴンの記憶

殿堂

津田恒美投手が野球の殿堂入りしたというニュースは、昨日知った。ここ2,3日バタバタしていたので発表されたときはうまく接受できなかったのだ。知人から昨日の夕刻に聞かされて驚いたが、一方でほっともした。この報せをなにより喜んだのは草葉の陰の津田さん本人だろう。ツネゴンのあの照れくさそうな笑顔が浮かんだ。

最期の闘病の頃に、ファンはぼくのことを覚えていてくれるだろうかとせつなそうに呟いたということを奥さんの晃代さんから聞かされたことを思い出した。32歳などというまだまだ現役盛りの時期に致命的な病に襲われた津田さんにはどれほど口惜しさがあったことだろう。その無念を思うと言葉がない。

山口の実家で療養していて一時人事不省に陥ったことがあった。広島から球団のコーチも駆けつけて、救急車で福岡の病院に搬送された。その車内での出来事が忘れられない。意識も朦朧となった津田さんは狭いベッドに寝かされ、腕には点滴のパイプがつなげられた。傍らには救急隊員のほかにコーチがいた。その人の証言で私は津田さんの野球への想いを知らされた。
もはや再発した腫瘍のため痛みと息苦しさしかないなか、津田さんは無意識にコーチに自分の腕をつかんで、ここをさすってくれマッサージをしてほしいというようなそぶりをさかんに見せた。そうして、何度もボールを投げる仕草をした。「津田は本当にマウンドに立って投げたかったのだろう」とコーチは嗚咽するかのような押し殺した声で告げた。

このインタビューを目にしたときから、番組のタイトルを「もう一度投げたい」としようと密かに決めた。だが、「もう一度投げたい」であれば、その当人は生きていてまだその意欲をもっているということになる。実際にわれわれの取材のときには津田さんはあの世に旅立っていた。その人が「もう一度投げたい」というのは、どうもしっくりこない。津田さんはヴィム・ベンダースの「天使」のようになって、われわれドキュメンタリー制作チームを見守っているはずだ。
その津田さんの霊が語る言葉であるなら、「もう一度投げたかった」と不可能性を口にするのではないだろうか。そして、その言葉には口惜しさと“嘆き”の響きが混じっているのではないだろうか。そう考えたのだ。どんなに、天命を全うすることができず道半ばで斃れていくことが悔しかったか・・・。

記録に残らなくても、記憶に残っているような投手でありたいと、津田さんは願ったはずだ。その津田さんが野球の殿堂に祀られて、これからもファンに永久に覚えてもらうことになったかと思うと、本当に嬉しい。

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by yamato-y | 2012-01-19 08:42 | Comments(1)
Commented by M at 2012-01-22 23:05 x
 はじめまして。
 ドキュメンタリーが忘れられず、私は本も買いました。津田投手の殿堂入りを聞いて、よかったと心から思いました。
 また読み返してみようと思います。
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