バタバタと
22日の夜は勉強会のあと、知人のバーに8人の仲間といっしょに行った。
マスターのS君は去年までプロデューサーだったが、第1次定年を機に思い切ってバーのマスターに転身した。東急ハンズのそばのビルの4階。小洒落たいい店だ。ふだんはライブハウスや朗読会など、いろいろなイベントもやっているとか。その店で、勉強会の「打ち上げ」というか晩飯を食べに行った。みな昔からの仲間、かつては私の部下だったという“若い”制作者たち。今では、特集を担当するほどのベテランといっていいかもしれない。席を替えても、番組制作の工夫や苦労について意見交換が、深夜遅くまで続いた。やっぱり、番組のことを考えるのは楽しい。
23日の祝日。10時まで寝坊した。遅い朝飯を食べたあと、祐天寺まで自転車で出かけた。ある歌舞伎役者のマネージャーとの打ち合わせだ。目黒から祐天寺まで。権之助坂を下りて山手通を中目黒方向へ10分ほど走り、交差する駒沢通りを左折。小高い丘をのぼっていくと祐天寺の古い伽藍が見えてくる。そのそばのデニーズで落ち合って、およそ2時間ほど打ち合わせをした。マネージャーのKさんは実に聡明な方ですっかりファンになった。
午後3時。ぶらぶらと山手通を走り、目黒図書館のヤードに自転車を乗り入れる。休日でこどもたちがたくさん遊んでいた。しばし見物。サッカーの真似事をする者はいても野球らしい光景はない。野球、相撲は落ち目というのは本当かもしれない。ついでにテレビも斜陽。『テレビはあと7年』という本がベストセラーになっている。
やがて、風が出てきたので帰宅することにした。
午後7時。家人は留守。夕食の仕度はあったがあまり食欲がない。代わりに熱燗でもと、駅前の居酒屋へ行く。2合の日本酒とブリ大根。30分で終了。店を出ると、地面が濡れていた。時雨が来たらしい。酒で気が大きくなったから、隣のカラオケ店へ行く。1時間、一人カラオケ。由紀さおりの歌中心で全部で15曲歌って、すかっとした。渋谷毅作曲の「初恋の丘」は名作。「渡良瀬橋」と「池上線」を最後まで歌い通すことが出来たのは収穫。
午後9時。読書。岩波ブックレットの新作「ヒロシマと原発」を、ノートをとりながら読む。変な日本語表現がときどき出てくるのは、なぜだ。
午後10時。Nスペ「ユーロ危機」を見る。危機で金もうけするヘッジファンドがぬけぬけとインタビューに答えているのを見て、癪にさわる。
午後11時。『原発と原爆~「核」の戦後精神史』(川村湊)を読む。ゴジラを軸とする東宝の怪獣映画を通して、日本人の戦後精神史を考察する手法を川村はとっている。S先生やM君が今、研究会で発表中のそれとよく似ている。他人事ながら気になった。
明け方、かなり大きな地震があった。
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