幽明境を異にする
あの世とこの世に分かれることをいう。最近、区別がつかない。そんな心境だ。
生きている人も死んだ人も区別がつかない。強調することに意味がないと思われる。
励ましのコメントをいただいた。最近、やっと前の調子にもどったなという感想だった。
そうかもしれない。夏の盛りにヘルペス騒ぎに発展したときは、落ち込んだ。何もかも嫌になった。子供っぽい不平を口にするほかに、やり過ごす術がなかった。
12月上旬、長崎へ話をしにいく。ついでに、長崎の話を聞いて来ようと思う。私を呼んでくれる人が、チケットの手配をしながらこう言った。
「前にシモオさんをお呼びしたとき、家に泊まるのをえらく遠慮されてね。
たしか、そのあとだったと思う。シモオさんが若くして急死したのは」
だから、私に切符や宿のことで遠慮するなということらしい。
昔からちょっとやそっとで死なない男と思われてきたのだが、ここ数年は病気の宝庫、弱気の大将と思われている。
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