季節外れの暑さのなか
とにかく暑い日だった。半袖にジャケットを着てきたが、歩いていると汗ばんでくるから上着を脱いだ。夕方の百万遍をほろほろと歩いた。4時半ごろになると、大学の門のあたりに人の群れができる。下校する学生がどっと出てくる。その流れに逆らって、文学研究科棟がある一画へ足を運ぶ。
キャンパスは大きな樹があちこちにあって清々しい。その枝枝も斜めにかたむく陽を背中に受けて美しい影となっている。見上げると空にはまだ明るい青空が残っているのだが、地上はすっかり暮れなずんでいる。
8階の研究室まであがって一瞬息をのんだ。夕方の最後の光が廊下に溢れていたのだ。西山方向から差し込んでくる光の洪水は荘厳に見えた。こんなに美しい光を見せたいと思ったが回りに誰もいない。ひとりで独占する贅沢を味わいながらしばらく佇んだ。
日が暮れて、ホテルに戻り、再び動き出したのが8時半。
それから飲み始めたのだが、底が抜けてしまった。高瀬川の流れがあまりに穏やかで美しく最初の老酒がずんずん喉を越えていった。ハイボール、日本酒がつるつる入った。
祇園花見小路の居酒屋を出たのが午前1時過ぎ。四条大橋を渡ったことは覚えているが、そのあとホテルにもどってベッドに潜り込んだ記憶がない。
今朝起きると、下腹が突っ張っていた。飲み過ぎた自分に「自己嫌悪」。昼から大事な発表があるのだが、その緊張も昨夜の深酒で薄れた。なるようにしかならないと開き直って、このブログを記している。
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