下町ロケット
話題作の「下町ロケット」を読んだ。とにかく面白いから一気に読めてしまうよと友人の勧めで、昨夕から読み始めて明け方に起きてまた読んで、午前6時読了。映像的な文章で、まるでテレビドラマを見ているような躍動感がある。第145回直木賞を受賞したのも分かる。ジャンルでいえば企業小説で、私の苦手な借入金がどうの融資がいくらという数字のある小説だが、そんなの無視しても読み通すことができる。
物語の構図はシンプルでとにかく分かりやすい。主人公はかつて宇宙工学を専攻していたが、家業の町工場を継いだ佃航平。ロケットのエンジンに必要な技術をもっている。その技術に目をつけた大企業が横暴な振る舞いで買収しようと迫って来るが、従業員が心を合わせて守り抜くという物語。銀行から出向している経理部長殿村のキャラクターが心に残る。WOWOWでドラマ化され8月に放送予定だとか。このところ好調のWOWOWは目のつけどころがいい。
権力をもつ者から理不尽な要求を突きつけられて、必死で耐える中小企業の男たち。
最後の最後で、小気味よくその不逞の輩たちを一刀両断。
たしかに読後はすかっとする。
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