ギスギス、ギスギスと音がする
今朝まで穏やかであった内なるカルデラ湖に、小石がぽとんと落ちた。小さな波紋が広がった。たいしたことはないよと楽観していたが、時間が経つにつれ波紋の輪は大きくなっていく。
生権力――生(なま)の権力が日常に素知らぬ顔で落ちてくる。社会問題を○○テレビで取り扱う必要はないのじゃないか、などという門外漢的発言が幅をきかせてくる。権力を嵩に着て。
今、日本で起きている放射線事故はけっして看過できるものではない。問題はまだ解決できないどころか、数年後に新たな被害が起こることは必至なのだから。考えうる最大の影響を念頭に置いて、その解決克服を、スピーシー(種)としてのヒトの問題として捉えなくてはならないはずだ。
そういう考えを雲散させたいという策動が蠢いてくる。ギスギス、ギスギスと音がする
空から「天罰」が降って来ることがあっても、海から大地震による大津波が再び来ても、原発はあらゆる角度から考えて、今の人類にとっては必須、必要悪だから守らなくてはならないと原子力ムラの住民が言う。それだけでなく、門外漢まで口を揃える。といっても門外漢にとって巨大な利権がからむから、その意味で門外とはいえないのかもしれないが。
ウォール街を占拠しようとするヒトの群れは何を目指しているか。その群れのベクトルはこの国の無原発を夢見る群れと同じではないか。そういう流れは歴史の必然になろうとしているのではないか。
にもかかわらず、ギスギス、ギスギスと音をたてて這いずって来るものがある。歴史に対するバックラッシュの音か。
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