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見る力

見る力

 近代日本画を突き抜けた速水御舟。「京の舞妓」という大正8年の作品がある。とんでもない写実で、着物の染めの絞り目まで感じさせるような微細精密な表現ばかりか、畳の目の一枚一枚まで描きこんだ渾身の作である。なにより凄いのは舞妓の顔である。白粉を塗りたくった顔の隅々をすべて描き尽くしている。白というよりやや黒ずんだ肌。目元のはげかかった白粉の内側からのぞく地肌。きれいな舞妓であるはずが、すべてをさらけ出させているから醜悪と思われる虚栄の姿を浮き彫りにしている。この絵が発表されて日本画壇の重鎮たちはやりすぎ、勘違いの細目描写、悪写実と断罪し憤った。あの横山大観などは美術院からの追放さえ考えたという。

 この絵は御舟のすさまじい眼力から発生したものである。すべてを見尽くしてやるという写実の眼力があったればこそ出来た技である。いかんせん通常の人間の目はすべてを見尽くすわけでない。ある部分を凝視すれば、それ以外その周辺はぼやけるもの。そういうバラツキが起こるのだが、御舟の場合はすべてを見尽くしたのだ。すべてにピントが合った状態、オール・フォーカス・インである。「悪写実」というのは御舟にとって悪口でなくむしろ評価の言葉だったかもしれない。画壇の上層部は反発したが、若手の画家たちは御舟のこの絵に深い共感を示したという。

 新しい人たちの支持はあったものの、画壇中枢からの批判は御舟もこたえただろう。絵に対する態度も根本から問い直されることになる。御舟の言葉が残っている。
《自然に直面した写実のみになって来た 其の為に絵が無味乾燥になり、描法も外来の洋画の影響を無反省に受けて、ただ自然の外貌を写しているだけの場合が多くなってきた この無味乾燥を打破して本当のものをつかみださなければならない。》

 すべてにピントがあったという完全描写を、御舟なりに乗り越えたのが数年後に描かれた「炎舞」であった。

今回の「極上美の響宴」で、コメンテーターとして登場した画家の松井冬子さんはその御舟の表現の努力・工夫を見抜く。この場面はさりげなく描かれるが、実は番組の「キモ」となっている。松井さんは、さすが実作者として鋭い分析を加え、その事実を発見したのだ。詳しいことはBSプレミアムでの放送をご覧いただきたい。

 この番組の編集作業の最後の工程に入っている。昨日は最終検討を行い、最後の編集作業に入った。本日4時から最後の試写となる。スタッフはここ数日睡眠不足の状態が続いている。それも今日で終わりだから頑張ってほしい。

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by yamato-y | 2011-10-01 10:42 | Comments(0)
<< 千代女の逸話 なんでもない時間が流れていた頃 >>


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