京都の暑い秋
木屋町を抜ける風が熱い。残暑がきびしい。久しぶりの京都には外国人観光客がもどっていた。ただしあまり裕福そうな人たちではない。たいしてオカネは使わないだろうなと思われる。それでも河原町には賑わいがもどっているからうれしいが。
朝9時、四条木屋町のマクドでコーヒーを買って、飲みながら祇園神社のほうへ歩く。東山通りのバス停で市バスにのって、京大正門まで行く。市内は一律220円。
キャンパスはまだ夏休みだから人影が少ない。集中講義のコースしかないからがらんとしている。中央食堂も改装中だ。
朝10時半から夕方6時までの講義は結構しんどい。いくら好きな映像ことといっても話す限度があるというもの。途中で、映画の話題にふった。私の推薦する映画を30本挙げて、ぜひ一度見てほしいと「懇願」した。黒沢明の名前は知っているが、見たことがないという学生たち。他の小津、成瀬、ロメール、トリフォー、ヒッチコックの名前はほとんど知らない。「トトロ」の宮崎駿と「耳をすませば」の近藤喜文だけはよく知られてはいたが。
資料として持参したDVDを再生したが途中で何度も止まる。まだ三年しか経たないDVDだが不具合がひどい。再生機の問題かもしれないが、ビデオテープのほうが故障が少ないと思われる。ここ数年、DVD化を計ってきたのは考え直さないといけない。
夕方六時。東京なら日没だが、京都は西山に日が残っていた。夏の終わり、秋のはじめの夕焼けは美しい。百万遍の交差点に出ると、行き交う人たちが影絵になっていた。
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