何かひっかかる
大文字の薪をめぐってトラブルが発生したことをワイドショーが告げている。京都の大文字焼きに使用されてきた陸前高田の薪が今年受け取りを拒否されたという。久しぶりに怒りを覚える。放射性物質を被災地の植物に含まれているのではという疑いから起きた話だ。
フクシマ原発で飛び散った放射性物質がどこまでの範囲とかいう問題ではない。仮に物質があったとしても受け入れたらどうだ。被災地ではそういう不安に常時襲われているのに、たかが薪程度のものを拒否するとは。
京都市長はこの措置には反対であったが、決定権はない。保存会のなかで決まったという。そこで責任者がインタビューで応えていたが、自分でも正確なことは分からないが、会員のなかから危惧する声があがったので今年は取りやめたという。まさに「風評」による加害だ。どれほど陸前高田の人が傷ついたことだろう。
だいたい、大文字焼きというのは死者の霊を慰めるという趣旨だ。これでは死者を選別し差別することになるではないか。こんな宗教法人に補助金などを出す必要などない。
今からでもいいから、陸前高田に詫びをいれて、そこの薪を使ったらどうだ。まだ本番まで時間はあるぞ。
と興奮して書いてしまった。取材から帰って、この記事を読み返しながら、やや品がないなと自戒しつつ、でも保存会に対する憤りはおさまらない。
クールダウンしていたが、10時からの「報道ステーション」を見ていて、またテンションがあがった。司会の横のコメンテーターがとぼけたことを言う。「お互い被害者だから、いがみ合わないように」と。違う。陸前高田の人と京都の大文字保存会の会員は同じところに立っていない。明らかに保存会は被災者を自分たちと別と区分している。こんなお為ごかしのコメントはよくない。
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