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梅雨寒だから雪の映画も実感できる

梅雨寒だから雪の映画も実感できる

 浅田次郎という人の小説は読んだことがない。なんだかいかにも作り物じみていてわざとらしさが目につくから。読んだことがなくても題材を見れば分かる。「鉄道員ぽっぽや」「昴」など、およそ作者の経歴からかけ離れていて、感動を与えようとする作為の目立つものだ。私と同じ世代だが、自衛隊に入隊したあとテーラーになったりとか”複雑”な経歴になにか胡散臭さを感じてしまう。別に実職についたことを喋々するわけではない。理容師という立場から世の中を見てきた石川桂郎のような人物に対して、私は尊敬しているから。

 所詮、小説とは作り物だから作家の経歴や出自を問う必要はないのだが、浅田の場合、あのインチキくさいちょびひげの風体から文士きどりの発言まで、どこか信用できない気がしてならない。
同じ中間小説でも久世光彦、島田荘司、三浦哲郎、江國香織などはまったく気にならないのだが、浅田次郎、なかにし礼、西木正明、伊集院静の系譜には違和感が先に立って読む気がおこらない。なかにし礼なんかは作詞のほうはすごく好きで、「別れの朝」の訳詩などはぜっぴんだと思っているのだが。

 前置きが長くなった。小説の話ではない。映画のことだ。昨夜遅くまで、浅田原作の映画「鉄道員ぽっぽや」を見た。最後まで飽きずに見たが、なにか物足りなさを感じてしまったのは原作のせいかと疑ってもみたが、それだけでもなさそうだ。

 さきほどのわざとらしさを感じる小説家と同様、わざとらしさをかんじさせる役者というのもいる。小林稔侍がその一人。広末涼子、安藤輝信、大竹しのぶ、などもその流れだ。総じて、実物とかけ離れた演技、つまり嫌な人格とはうらはらに好人物を演ずる役者たちだ。いや少し言い過ぎかもしれない。大竹しのぶなんて夏目雅子みたいに早世していれば、良い役者と思えたかもしれないし、安藤なんかも「キッズリターン」の名演技は忘れられない。小林稔侍もわざとらしさが目につくのだがただ本作について言えば、小林の芝居は悪くない。やはり尊敬する健さんと共演したから、本気になったのだろうか。
その高倉健もまたワンパターンのわざとらしい芝居(大根)なのだが、不思議なのはトータルで見ると共感する人格を作り上げていく。最後の最後で胸がしめつけられるという得難い才能がある。一徹な個性だけは演技でなく本性だからだろうし、誠実ということもこの人の実質ではないかと思わせるからだ。この映画でも、「幸せの黄色いハンカチ」のときと同じ感動を覚えた。

 キャスティングで最も違和感をもって、最後まで映画に没入できなかったのは広末涼子のせいだ。彼女が雪の精とはとても思えない。薄幸で健気で親思いの少女が彼女?あんなにいけずで我がままな女をヒロインにもってくる配役が分からない。これが「古都」の時代の山口百恵だったら文句なく物語に没入できたであろう。ただ、この映画が撮られた時期には広末はアイドルだった。

 一方、奈良岡朋子とか志村けんなどはいい。木村大作の雪の撮影は最高だ。だるま食堂の外観、駅舎のセットも美幌の駅構内も素晴らしい。雪の炭坑の街はいい。とくに夜道の場面は、風景だけで心に染みて来る。気動車が1両だけで雪原を走るカットは独特の抒情をかもしている。健さんの鉄道員の外套はかっこいい、良すぎる。死ぬ間際の大竹が電車で去って行く場面、窓越しの大竹のさみしげな笑みがよかった。

 ところで読んでいないから分からないが全編に「テネシーワルツ」が流れるのは、原作にあるのだろうか。映画にだけ付加されたものだろうか。妻である大竹しのぶが劇中何度も口ずさむ。耳に残る。いわずと知れた、この歌は高倉の元妻江利ちえみのヒット曲だったから気になるのだ。この歌の扱いを、撮影の間、高倉はどんなふうに聞いていたのだろうか。

降旗康男という監督の作品は、浅田次郎と同じわざとらしさの匂いを感じて、これまでも見てこなかった。この映画も川本三郎のエッセーに導かれて見ることになったが、ちょっと見直した。「居酒屋兆治」ぐらいは見てみようか。

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by yamato-y | 2011-06-19 08:56 | Comments(0)
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