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深い人たち

深い人たち

 専門家の話は深い。昨夜は赤坂で美術番組プロデューサーと遅くまで飲んだ。今制作しているカラヴァッジョの最終試写を終えてからのことだ。その番組の仕上げに際して、彼が発案した自画像をめぐる解釈は、さすが長年美術番組を担当してきただけあるなあと感心した。詳しくは来週月曜日の「極上美の響宴」をごらんいただきたい。
 その打ち合わせを終えて、ちょっと一杯やりましょうかとそば屋に入った。それから3時間、絵画にまつわる蘊蓄を拝聴した。これが面白い。いわゆる美術の番組は絵の話より画家の話になりがち。というのは物語を作りやすいからだが、本来は絵そのものの美について語るべきという彼の持論に納得。その例としての東山魁夷でありフェルメールであった。

 今話題の「ディープ・ピープル」はまさに深い人びとの話(トーク)。ひとりからの蘊蓄でなく、3人の同じ道の達人が語るとなると、話は深い。深すぎる。卓球の回など、バックハンドで対戦相手をじょじょに疲れさせ、フォームを崩していくなんてディープなことを、さらっと語らせていた。演歌女性歌手のときは「小節」を回すという事を図解入り実践で見せた。テレビならではの表現である。最近、芸人の作った話が多いなか、本物トークはいい。しかも、3人全員しゃべりの素人にもかかわらず、司会者なしでカメラを前にして臆せず適切な表現で語るには畏れ入る。口べたがいない。おそらく自分の一番好きなことを語るからだろう。
この番組の統括プロデューサーと、昔いっしょに仕事をしたことがある。

その彼から、番組の「ノベライズ版」が贈られて来た。冒頭に、この番組を構想した経緯が書いてある。広島カープに今井譲二という走塁専門の選手がいた。外野手だが、ランナーとしての起用が多かった。当時、チームには高橋慶彦や正田など走るのがうまい選手がいたなかでの走塁専門だ。彼の強みはピッチャー、キャッチャー、ファーストの各選手の癖を見抜くことだ。相手の仕草を盗んで走るから成功率が高かった。
全盛の頃は、ピッチャーとキャッチャーのそれぞれの動きが一望で捉えることが出来たという。その話を、プロデューサーは津田恒美投手のドキュメンタリーを取材しているときに聞き込んだ。「面白いなあ」と感動したことが、17年経って本番組に結晶させたのだと、そのノベライズの巻頭に記されていた。

 なにも人気番組の面白本の冒頭に、古い地方球団のマイナーな話から説き起こすこともあるまいと、不器用な彼の生き方に苦笑しつつも、彼のこころのなかにそういう思いがあったのかと、今更に当時の上司としての私は感動する。若いときに染み込んだ思いというものは長く人の生き方にも影響を与えるのだ。そう知って、引退間際の老いたプロデューサーは、昔を懐かしむ。

 今井譲二は津田恒美と仲がよかった。津田が福岡の病院に入院したころ、彼は引退して熊本の実家に帰っていた。津田を見舞うこともあったが、その頃の津田は病が篤かった。声をかけても何の反応もないことに今井は落胆した。
数ヶ月後、元気になった津田から今井のところへ電話があった。「きんちゃんって、(津田が)呼びかけてきたんですよ。おーって、あとは涙で声にならなかったですよ」と声を震わす今井のインタビューは今も目に焼き付いている。今井の熱い思いが胸を熱くする。
ところで、今井譲二をなぜきんちゃんって津田は呼んだのだろう。


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by yamato-y | 2011-05-18 07:00 | Comments(0)
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