鍛錬会
11日に美術番組の2回目の試写を終えた。1回目にくらべて格段に深化していて、仕上がりの目処が立った。来週の放送となる予定で、明日が最終の試写となる。やや安心したので、昨日は俳句倶楽部の鍛錬会に参加した。
月に一度の句会でなく、その場で作る句作の鍛錬の場である。九州から五六二三(ゴロニャン)さんがやって来るということで、それに合わせて神楽坂で行われた。1次会と2次会に分かれていて、最初の1次会に出席。メンバーは宗匠をいれて4人と寂しいものだったが、鍛錬は厳しかった。
席題といって、その場で御題が出されて、20分ぐらいで2つ句作。その後、10分以内に12本のなかから4本選び、なかに1本天位を与えるというルール。これを3回繰り返した。2時半から始まり、5時まで続いたが、ほっこりした。
例えば、最初の御題は、石、葉、当期雑詠の3つの作品を約20分で作るのだ。ここでは、なをさんが選ばれた。
うかうかと薔薇のにほひに付いていく
次の御題は、三角などというとんでもないシバリであったが、やぶれかぶれで作った句が一座の賛同を得た。
山窩あり九重万緑三角寛
3つめは、ホトトギスと無難な題。長老の一甫さんが天位をえた。
地震あとの谺は遠しホトトギス
矢継ぎ早に出題され、かつ句を選ぶという鍛錬。なるほど勉強になる。今回の宗匠の教えは、連用形の送り仮名はできるだけ省略することをこころがけよ、字余りは上五にとどめよ、だった。
こうして1次会は終了。ゲストの五六二三さんは学会が5時まであって、その後に駆けつけるということで、私も待機した。
6時前、ぞくぞくとメンバーが来た。そこへ五六二三さん到着。初対面なので挨拶を交わす。博多の人で、現在59歳。やはり、若い。
2次会の頭だけつきあって、私は退散した。
夕闇迫る神楽坂は美しかった。おぼろな月がかかり、坂上から飯田橋方向を見下ろすと黄昏の町の灯がうるんでいた。日中ほどの暑さがなくなりむしろ肌寒いほどの大気で、慌ててメトロの駅に逃げ込んだ。
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