ヤスベエ
仙台の友人ウッチャンの弔いの夢をみた。
2月に急死したウッチャンの葬儀に立ち会っている夢だ。
若い頃、ウッチャンとは机を並べて仕事をしたことがある。58歳で退職してからは生まれ故郷の盛岡に近い仙台に住むことになった。現役時代、数年仙台の局に勤務したことがあって、土地勘があったのだ。セカンドライフのアドバイザーとして活動していたと聞く。
快活でさっぱりとした気性の人物だったにもかかわらず、一人暮らしで発作を起こしたため発見が少し遅れるという苦しく辛い死を選ぶことになったウッチャンのことは、悲報を聞いて以来ずっと私の心の深くにあった、と思われる。
津波犠牲者のニュースに接して、ウッチャンも辛かっただろうなあと思い出すことが最近あった。盛岡の出身であり、晩年は仙台に住んだという境遇から、東日本大震災の惨事と重なって、今朝夢に現れたらしい。
明け方にみた夢は、ウッチャンの棺に花を添える光景だった。62歳とは思えない、若々しいかんばせを見せていた。静かに目を閉じた顔は安らかそうだった。
葬儀会場のモニターには、在りし日の彼女の姿が映っていた。のど自慢に出場して、司会のアナウンサーからあれこれ聞かれている様子が映し出されている。彼女らしくない女っぽい髪型で、照れくさそうにぽつぽつ答えていた。いつもズボン姿だったのに、画面の服装は黒のスーツ姿だった。東北の女性らしく素朴な話しぶり、穏やかで化粧した顔。ああ、ウッチャンは成仏したのだ。
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