都大路の晩春
久しぶりに京都へ来た。連続授業の2日と研究会出席の、都合3日の京都滞在。
東京を離れ、西日本へ来てみると、あまりのアトモスフィアが違うことに驚く。
例年より外国人観光客が少ないいささかの節電ということはあるものの、ほとんどこれまで通りの都の春だ。行き交う人の顔も、東京ほど緊張していない。繁華街の賑わいもある。
ある意味で嬉しい。東に居れば、この國の行く末はどうなってしまうのかと不安だが、西に来て見れば従前どおりの日本が残っているからだ。
京都駅前から銀閣寺行きのバスに乗って、出町柳で降りた。鴨川の合流点にはおおぜいの人が春の水遊びに興じていた。
たらたら歩いて百万遍の大学まで来ると、懐かしい吉田山が招き寄せてくれる。しみじみ都の春に癒される。
午後1時から90分。2時50分から90分。4時から20分。トイレ休憩を2回挟んで講義した。新しい学部3回生の目はきらきらしていて、つい調子にのってがんがん飛ばした。
5時前、講義が終わってキャンパスの庭に腰を下ろすと、体が張ってぱりぱりになっていた。やはり63という年齢を感じる。この大学に初めて来た8年前だったらこんなふうにはならなかったが、今の私は3コマの授業はきつい。
だが弱音は吐けない。明日の連続授業のほうがもっと過酷のはず。映像メディア論、4月の陣はこれからだ。
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春の夕暮れの京大吉田キャンパス