送別
この春に二人の知人の娘が故郷(くに)へ帰っていく。ヒロシマとナガサキの知人だ。
昨夜はナガサキの娘キヌの送別をした。今は立派な社会人だが、3歳のときから知っている。長男が入った幼児のスポーツ倶楽部で出会ったのが始まりで、家族ぐるみの付き合いをしてきた。長崎時代の終わりごろ、2家族で佐賀まで遠出したことがある。一台の車に親子8人が乗って、竹崎まで蟹を食べに出かけたことがあった。生まれたばかりの子をリアウインドウの篭に入れて、幼稚園児3人は4人の大人の隙間に置いた。今なら考えられないが、1984年当時のことだ。其の頃は子供同士ふざけあって、喧嘩をして、泣いて、泣かされて、親たちから叱られていた。今のキヌの顔とべそをかいていた顔が重なる。
長崎へ帰ったら、父親の歯科医院の手伝いをするとか。5年ほど暮らした東京にもそろそろ飽きたのだろうか、未練はなさそうだ。昨夜の宴、お酒も入って盛り上がった。遠く離れた長崎の両親の話題も飛び出て、笑い転げる。
娘同様に可愛がってきた子が離れていく。50歳前だったらどうってことはなかったが、今ではすっかり弱気になって、もう会えないかもしれないという気になる。
仕事においても契約社員の身分ともなれば、行動範囲もおのずと狭まる。まして、遥か九州の長崎ともなれば、現役時代のようにほいほい出かけることも難しいだろう。年々歳々人同じからず、の言葉がしみる。
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