娯楽か
広島局から仙台被災地に応援で入った人から聞いた。
現地の寒さは半端でなく、被災者は本当に必死で避難所で生きていますよと。
食糧や薬もたしかに必要ですが、娯楽に飢えていますと、彼はメールで書いてきた。
避難所の長い夜、ようやく映るようになったテレビだけが娯楽になるのだが、ずっと被災関連番組ばかりで、年寄りはもちろん子供たちも娯楽番組が流れることを期待しているという。
そうだよなあ。辛く寒い夜に、せめてドラマなり笑いなりが流れていれば、一時であれ苦難を忘れることもできるから。この行為を逃避などといって非難などできるわけがない。
その意味で、被災地のための番組を流す局もあれば、ドラマを流す局もバラエティを流す局もあっていいだろう。でも、それなりの節度があってほしいと思う。
ひょんなことから、この事件の間、村上春樹を読み始めた。彼の評論集が面白かったということもあって、「海辺のカフカ」を読んでいる。これが止められない。お話が面白い。冒頭の読みづらさを抜けると、時間が経つのも忘れるほどだ。たしかに、この小説は今の私の最大の娯楽になっている。俳句は、蕪村を読むことはあるものの、作る気がしない。
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